介護支援専門員実務研修って?

介護支援専門員実務研修の内容を見ていきましょう。

 

筆記試験の合格通知とあわせて、
12月上旬ごろになると実務研修受講の案内が
送られてきます。

 

実務研修の内容と時間数は、国が定めた
介護支援専門員実務研修実施要綱に定められています。

 

具体的な開催の時期や実施方法は、
各都道府県で決定します。

 

実務研修は原則的に試験合格年度に受講することとされていました。

 

今まで実務研修を終え、介護支援専門員として登録されても、
すぐに実務につかない人も多くいました。

 

そのため、実務を行うに即した知識と実践力を身につけるよう、
2006年の改正によって、
本人の意向で受講年度を選択できるようになっています。

 

資格を取得していても、一定期間実務から遠ざかっている場合は、
再度研修を受ける事が必要です。

介護支援専門員実務研修の目的

介護支援専門員実務研修は、介護保険制度が、
適切に、そして円滑に運営されるように、
介護支援専門員として必要な知識や技能を身につけることを
目的として行われます。

 

そして、介護支援専門員実務研修受講試験では、
これからケアマネジャーになるために
必要な知識があるかどうかが問われます。

 

この試験に合格した人は、実践に向けて、
研修がスタートします。

介護支援専門員実務研修の内容

介護支援専門員実務研修では、介護支援専門員として働くための知識を学びます。

 

介護支援専門員の主な業務には、
要介護認定調査、サービス計画(ケアプランの作成)、
給付管理の3つがあります。

 

この3つの中でも介護支援専門員実務研修は、
「居宅サービス計画、施設サービス計画、及び介護予防サービス計画に関する
専門的知識及び技術の修得に係るものをその主たる内容とする」
という定めがあります。

 

ですから、介護支援専門員実務研修は、
利用者の自立支援を図るために、
アセスメントの重要性を認識し、
サービス計画の作成やサービスの利用、
モニタリング等のケアマネージメントの過程に沿って
必要な技法を修得できるような内容になっています。

 

そして、介護支援専門員実務研修は、
カリキュラムが組まれ、44時間以上の研修が行われます。

 

カリキュラムの中には、要介護認定調査とケアプランを作成する
二つの実習が組み込まれるなど、
実践に役立つ内容となっています。

介護支援専門員実務研修のカリキュラムと講義・実習時間の一例

前期第一日目

 

・開講
・介護保険制度の理念と介護支援専門員(講義2時間)
・介護支援サービス(ケアマネージメント)の基本(講義2時間)
・要介護認定の基礎(講義2時間)

 

前期第二日目

 

・介護支援サービス(ケアマネージメント)の基礎技術
 受付及び相談と契約(講義1時間)
・アセスメント、ニーズの把握の方法(講義2時間、演習4時間)

 

前期第三日目

 

・居宅サービス計画書等の作成(講習2時間、演習4時間)
・実習オリエンテーション(1時間)
・介護支援サービス(ケアマネージメント)の基礎技術に関する実習(個人により異なる)

 

後期第一日目

 

・アセスメント、居宅サービス計画等作成演習(演習6時間)
・モニタリングの方法(講義2時間)

 

後期第二日目

 

・地域包括センターの概要
・介護予防支援(ケアマネージメント)(講義3時間、演習4時間)

 

後期第三日目

 

・介護支援サービス(ケアマネージメント)の展開技術・相談面接技術の理解(講義3時間)
・チームアプローチ演習(演習3時間)
・意見交換、講評(1時間)
・閉講

 

この研修内容は一つの例です。

 

都道府県単位で独自の研修を追加して行っている場合もあります。

介護支援専門員実務研修の介護支援サービスの基礎基準に関する実習

講義や演習で身につけた知識や技術を用いて、
要介護高齢者を対象に課題分析を行います。

 

そして、各自がケアプランを作成するという実習を行います。

 

事前に調査させていただく方に、
その目的を説明して、必ず同意を得ましょう。

 

実習を行う上での個人情報の取扱い、
実習で知り得た個人の情報を漏らさないなど、
守秘義務を硬く守らなければなりません。

 

また、実習として行った課題分析、居宅サービス計画の作成については、
グループ内で発表し、意見交換を行います。

 

演習では、保健、医療、福祉の各分野の専門家から
助言を受ける事ができますから、
実践に向けて適切なアドバイスがもらえるでしょう。

介護支援専門員実務研修の意見交換

保健や医療、福祉の専門職であること、
専門分野での経験があることが、
ケアマネジャーの受験資格の要件となっています。

 

ですから、研修を共に受ける仲間は、
今までの職域や仕事内容はそれぞれ異なります。

 

そこで、意見交換をして各専門職間の相互理解を図ります。

 

今から勉強を始める人のなかには、
専門用語が難しそうだと心配になったり、
不安になったりする人もいるかもしれません。

 

ですが、今は難しくてよく分からなくても、
受験資格を獲得するための経験を重ねるうちに、
それぞれの専門分野の知識や経験を
身につけることができるでしょう。

介護支援専門員実務研修が終わったら

介護支援専門員実務研修が修了すると、
各都道府県知事から、
「介護支援専門員証」の交付を受けます。

 

介護支援専門員証の有効期限は5年ですから、
5年ごとに資格の更新をすることが必要で、
更新研修の受講が必要です。

 

ケアマネジャーとしての経験を重ねる事と、
その経験に応じた適切な研修を組み合わせて受けることで、
専門知識と技術の向上が望めます。

 

また、ケアマネジャーとしてのヒューマンスキルを高める事も大切です。